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スポーツ庁

ASEAN-JAPAN Sports Exchange 2025 開催レポート — スポーツを通じた新たな協働モデルの萌芽と、日本企業にとっての学び —(JSPIN事務局)

2026.01.22

2025年10月17日にベトナム・ハノイにて開催された『第5回日ASEANスポーツ大臣会合』(※)にあわせ、10月16日、17日の2日間、JSPIN事業の一環として『ASEAN-JAPAN Sports Exchange 2025』を実施した。

本産業展は、同会合に参集した各国のスポーツ大臣および政府関係者に対し、日本のスポーツ関連企業・団体の取組や強みを紹介し、スポーツ分野における日ASEAN間の協力関係を一層深化させることを目的としてベトナムとの共催により開催。その現地での活動内容について報告する。
※隔年開催。次回は、カンボジアを予定。

ASEAN-JAPAN Sports Exchange 2025タイムテーブル

10月16日(木)

  • ASEAN–Japan Sports Exchange 2025の出展準備
  • ASEAN–Japan Sports Exchange 2025の実施

10月17日(金)

  • ASEAN–Japan Sports Exchange 2025の実施
  • 河合スポーツ庁長官による日本出展企業の紹介
  • JETROハノイ事務所訪問及び在ベトナム日本国大使館訪問(出展者に向けたサイドイベントとして実施)
  • ベトナム政府主催のレセプションに参加

多様な知見が集結、日本のスポーツ産業の厚みを示す場に

JSPINが日ASEANスポーツ大臣会合にて産業展を開催するようになってから2回目の開催となる今回、日本からはスポーツに関連するプロリーグやチーム、スポーツに関連する製品・サービスの企業など、計9社(25名)が参加した(参加企業は、JSPIN公式ウェブサイトおよびJSPINメーリングリストを通じて公募を行い、応募のあった企業の中から選定)。

日本国内で培われた幅広い知見が集まり、日本のスポーツ産業の厚みを改めて示す場となった。また、ベトナム側からも食料品メーカー、スポーツ用品ブランドの2社が参加し、双方が互いの強みや課題を共有する形で、実務レベルでの連携可能性を探る交流が活発に行われた。

また、スポーツ庁の河合純一長官が各国のスポーツ大臣や関係者に向け、出展企業のトップセールスを実施。河合長官の紹介のもと、各企業が自社の技術やサービスを各国の大臣等に直接アピールし、今後のビジネス連携の可能性を大きく広げた。

会場では、ASEAN各国のスポーツ大臣や関係者が、日本企業の製品・サービスに強い関心を寄せ、特に、競技力向上に寄与するテクノロジーや地域コミュニティを活性化するクラブのビジネスモデル、学校や行政との連携手法、アスリート育成に関する取組など、多岐にわたるテーマについて、活気のある意見交換が途切れることなく続いた。各国が抱えるスポーツ振興の課題や、教育・健康促進といった政策領域との接続も話題に上り、日本の技術とノウハウがどのように現地で活用できるか、具体的なイメージを共有する場面が多く見られた。

参加企業の中には、本イベントでの政府関係者との議論を契機として、ASEANでの事業展開につながるイベント開催が決定する(後日コラムで紹介予定)など、海外事業の拡大に向けた具体的な成果を創出した事例も生まれている。また、出展した企業からは「各国政府関係者と直接対面・会話ができる貴重な機会が得れた」、「参加した日本企業とのネットワーキングができ、悩みを相談できる企業を見つけられたことが良かった」といった感想が述べられた。

海外進出の壁とその先に見えた突破口

一方で、日本企業にとっては、海外展開に向けた課題が浮き彫りになる機会でもあった。

言語・文化の違いはもちろんのこと、行政上の手続きや社内の意思決定プロセスの違い、現地の市場構造やスポーツ産業の発展段階といった、海外進出時に直面し得るポイントが明確になったことは、各出展企業・団体が今後の検討や戦略立案にあたり大きな財産となる。

また、ASEAN各国が求める“事業展開・サービス導入後の継続的なサポート”や“ローカルパートナーとの協働モデル”の重要性も改めて認識する機会となり、短期的な製品・サービス供給にとどまらず、中長期的な視点で事業を設計する必要性が浮かび上がった。

スポーツがつなぐ未来、日本とASEANの共創は道半ば

今回の産業展は、スポーツに関連する製品やサービスの展示・紹介に留まらず、スポーツを通じた社会価値の創出や産業連携、地域コミュニティとの共創といった、より広い視点での対話が生まれた点にも大きな意義がある。

日本企業が持つ技術や知見を、ASEAN諸国のスポーツ振興や社会課題の解決にどのように結び付けられるか。その具体像が少しずつ形になり始めている。

今後も、日本とASEAN諸国が互いの強みを生かしながら、スポーツを軸とした新たな協働モデルを創り上げていくために、継続的な交流と共創の機会を積み重ねていくことが求められる。

JSPINでは、日本のスポーツ産業の国際展開に繋がる取組を今後とも継続していく。

◇JSPIN事務局

JSPIN事務局のメンバーが、日本のスポーツ産業のさらなる国際展開を支援する活動等をご紹介します。

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